2009年11月26日木曜日

2台目のHT-03A

本日、新規回線契約と一緒に開発機のHT-03Aの2台目を買ってきました。
HT-03AはBizホーダイだのMoperaUだのと一緒に契約しないとならないので、通常のFOMA回線とはSIMを共有しづらいんですよね。弊社、ふつーのiアプリも作ってるので。
しかし、素の1.5って、あんなに使いづらいものだったんですね……。ちょっと衝撃。いかにフリック入力+ソフトウェアキーボードに依存していたか判りました。
2台あるとBluetoothで対戦アプリが書けますね……って、Androidが2台そろっている確率の低さを考え直してあきらめましたが。

ともあれ、Android Market,Windows Marketplace for Mobile,AppStoreと3マーケット(アカウントだけは)制覇して、悦に入っています。
まずは12月を楽しみにしていてください(^^)。

2009年11月24日火曜日

スマートフォンの入力

まあ、日本でスマートフォンといえば真っ先に出てくるのはWindowsMobileなのですが、これは一応入力機器が決まっていました。
エデイションにもよりますが、
  • 5ボタンナビゲータ(十字キーと決定キー)
  • ソフトキー2つ
  • タッチパネル
くらいは最低限ついていました。
ところが、WILLCOM03(Willcom)やT-01A(DoCoMo)辺りから怪しくなってきて、今となってはタッチパネルだけという有り様。
もちろんiPhoneはタッチパネルだけですし、Androidに至っては方向指示はトラックボールのことすらあるしまつ。
(日本で唯一売られているHT-03Aはトラックボールですが多分これは少数派)
三軸加速度センサーもかならず着いているとは限りません。
おかげでまあ、コンサバティブな操作のゲームの作りづらいこと!
なので、「不思議な操作のゲームだなあ」と思ったら、ちょっとだけでも事情を思い出してもらえると嬉しいです。


あ、そうそう、先日書き忘れましたが、Windows Maketplace for Mobileにも参入しています。実は。世界制覇……というにはちとローカルですが(スマートフォンなんか持ってる人限られるもんなー)、W-ZERO3やHT-01Aなんかを持っている人はちょっと楽しめるかも。

2009年11月20日金曜日

Google Checkoutとiモード

今、AndroidMarketでアプリを買うためには、Google Checkoutに課金を登録しておく必要があります。何でこんなことをするのか、という話をしましょう。
日本の通常の携帯電話の場合、アプリを買ったり、着メロを買ったりしたときには「電話会社」が代わりにお金を払っておくシステムになっています。その上で、次の月に電話代の一部としてその料金をユーザーから取る作りになっています。
これは、アプリや着メロなどの販売を電話会社(もうちょっとかっこいい言い方では「キャリア」)が管理していることになります。

これに対し、Androidは販売する際に「電話会社」ではなく「Google」がお金を払っておくシステムが「Google Checkout」です。
オンラインでの買い物をするときなんかに使えます。
ところが、これ、日本ではアプリを買う以外に使い道ないんですよね(^^;)。
でも! きっとGoogle Checkoutがいろんなことに使える日がくる……んじゃないかと期待して登録しておくとAndroid Market経由で弊社のアプリなんかが買えてラッキーって感じです(へこへこ)。

しかし、なんですな。
「キャリアによる少額課金」というiモードがはじめたアイディアはなかなか画期的だったと思います。Googleもネット世界を席巻するつもりなら、もうすこし日本でもサービスしてくれてもいいんじゃないかなー。
ちなみに、2010年から、キャリア経由でのAndroid Marketも始めるとのことですので、そちらにも参入予定です。

2009年11月17日火曜日

AMD ImageonとPowerVR

Android端末(日本ではHT-03Aですね)とiPhone3GSがスマートフォン業界では話題になっています。
なかなか両方とも魅力的な端末ではあるのですが、アプリケーション開発者から見るとこの二つは両方とも「ネイティブアプリでアクセラレーションを使っている」という意味で同じに見えます。
今回はちょっとその話を。


スマートフォンを使う場合、まぁ、メニューなんかが待ち受け画面を占拠しています。Androidにおいては横長の待ち受け面の上にアイコンやヴィジェットが並んでおり、iPhoneにおいては最初のロックを外したらスクロールするアイコントレイが並んでいます。
ここで気づく人は気づくはずです。たとえばロックスイッチやスクロールが妙にぬるぬる動くことに。これが、「ハードウェアアクセラレーション」の力です。
iPhone以前の携帯電話において、画面を書く際に使われていたのは主にCPUと呼ばれる部品でした。CPUは日本語では「中央処理装置」とかき、プログラムを動かすことを目標とした部品です。プログラムを動かしながら、その残った力で画面を書いたりしていたので、あんまりスムースには画面を動かせませんでした。
また、プログラムで画面を書く際、「書き換える面積が少なければ少ないほど速い」という制限もありました。すると、全画面を書き換えなくちゃならない「スクロール」なんかは妙にかくかくする羽目になります。
これが、GPUが全部を処理するようになるとちょっと雰囲気が変わってきます。GPUは「グラフィック処理装置」と言って、そのほとんどは「設定に合わせて全画面を書き換える」機能を持っています。
HT-03AもiPhoneもCPUのほかにGPUを積んでいます。で、GPUの描画能力を待ち受けに限らずほとんどのところで使っています。なので、普通の携帯と普段使っていて何となく違うなぁって言う感触は、このGPUが担っているのでした。

で。
HT-03AはAMD(ATI)のImageonというGPUを積んでいます。Imageonは昔から使われている部品でHT-03Aは2380というシリーズを積んでいます。ちょっと古いですが、できることはいろいろあるいいチップです。
iPhoneはPowerVRという部品を積んでいます。PowerVRは正確には部品の名前ではなくて、部品の中に張っている回路のライセンスの名前なのですが、iPhoneにはPowerVR MBXが、iPhone3GSにはPowerVR SGXが載っています。
PowerVRと聞いてぴんとくる人がいるかもしれませんが、これ、Dreamcastで使われていたPowerVR2の後継です。そのうえ、今は結構パソコンでも使われています。たとえば、Vaio PやWilcom D4で使われているGMA500はPowerVR SGXを使っています。それどころか、最近DoCoMoの携帯電話にはどれも使われています(ただ、DoCoMoの携帯電話はメニューなどで使っている形跡がないので、せっかくのGPUが生きてません……)。

それはさておき。
Imageonにしても、PowerVRにしても使うのは結構面倒くさかったりします。OpenGL ESという共通仕様で扱えるのは確かなんですが、使い方によっては妙に性能でなかったりします。
うまく使えば3D使いまくりの凄いグラフィックになるんですけどねー。
ちなみに、3D使いまくりじゃなくてもGPUを使う傾向にあるAndroidやiPhoneは何も考えなくてもそこそこなゲームを作れます。ありがたいことです。
あ、頼まれ仕事(なので、名前が表に出ない)では、DoCoMoの携帯電話で凄い3Dグラフィックを書けます。潜在的にはふつーの携帯電話も性能いいんですよ、念のため。

Android Market,AppStoreとJavaStoreについて

弊社、株式会社パイディアはじつはサービス開始当時からAndroidMarketのアカウントを持っています。AppStoreも国内発売当時からずっとSDKアカウントを持っています(あ、更新しないと。もう1年だ)。
でも、まだ両方とも1本もアプリを出していません。何のことはない、「頼まれて作る」ことはあっても、「自前で作る」ことがこの間一度もなかったのです。
さらに、JavaStoreも国際化する際にはローンチカスタマーになることを決めています。

国内のゲームディベロッパーの大半はパブリッシャーの出す開発費に依存して開発しています。パブリッシャーは客の量を見積もり、客の量と価格からペイラインを導き出して開発費を導き出します。開発費以上の売り上げがあれば「儲かる」分けで、それ以下だと「損する」という非常に単純なメカニズムです。
ただ、ゲームを作るのに必要な予算がどんどん増えている現状ではできあがるまでの時間がかかってかかって仕方がありません。

で、出てきたのがこれらのオンラインストアです。非常に安い値段でアプリを直接ディベロッパーが売ることができれば、少しは風通しが良くなるかな、と。
まずは風穴ですね。
ちなみに、AndroidMarketを使うためには、あらかじめ端末に登録してあるgoogleのIDで「チェックアウト」を登録しておく必要があります。で、これがクレジットカードが必要で面倒なんですよねぇ。全世界で使える(通貨がドルだったり、YPNだったり、ユーロだったり、UKポンドだったりとカオスです)のはいいんですけど。
たぶん、JavaStoreもGoogleCheckuoutと同じシステムになると思いますが、これは未知数。うまくすれば、デスクトップ向けのフルサイズのアプリを安く買える……かもしれません。
ま、同人界ではもうすでにパラダイムシフトが起きていて、同人ソフトはオンライン配信が当たり前なんですけどね。

ともあれ、せっかく参入しているので、ちょっと手を出してみようというのが、今のところのもくろみです。
最初数本はすでに作り出しているので大きくは返られませんが、リクエスト受け付けますので、ほしいソフトあったらどうぞ。ぶっちゃけ、何でも作ります(笑)。

初めまして。株式会社パイディアのブログへようこそ

初めまして。このブログは株式会社パイディアの公式情報をこうかいするため開設されました。
とはいえ、別にそんな堅苦しいことを書いていくわけではありません。

  • 新製品情報
  • 技術についての情報
  • サポート告知
  • 馬鹿話
  • などを中心にお話ししていきます。

株式会社パイディアは小さい会社ですので、広報専門のスタッフはいません。なので、広報も、開発も、プロデュースも社長が一人でやります。もちろんこのブログも社長が書きます。ので、珍しい文章が見られます。
それは、

この文章は株式会社パイディアの公式見解であり、書いた者が責任を負います。

珍しいでしょ。
ともあれ、よろしくお願いします。